第2回甲子園2


「びっくりしましたよ」

「なにが?」

「このコーナーが2回も続くなんて」

「ほう。そない言われて見たらそやな」

「で?今回は何ですか?甲子園2?聞いたことある人いるんですか?マイナー過ぎません?」

「オレは知らんかった。まあ名前からしてどおゆうゲームかは想像に難あらへんけどな」

「まあ、僕はやったことあるんで、今回は僕が主導で紹介していくとしましょうか」

「ほうか?ほんなら頼むわ」

「言っときますけど、これは名作よ。もちろんネタにするんだからクソゲーっぽさそりゃふんだんにあり且つ、填るという・・・」


1.ゲームシステム

「野球ゲームですねえ平たく言うと。野球のルールさえわかっていればなんとかなるでしょう」

「ほうほう。まあ野球やったら俺もようしっとるから。ええね」

「では質問しますが、ランナーが1塁に出ていて次の打者が打って、前のランナーが2塁フォースアウトになる。しかし打ったバッターがランニングホームランよろしく本塁に生還した。この場合は打者のホームランつまり安打は認められるか?」

「そないなことあるわけないやろう、よほどのへっぽこ野球や無い限り。ヒットちゃうんちゃうか?前のランナー死んどるんやし」

「本当の答えは正式なルールブックでも読んでください。手元の体育の教科書ではそんなアホなこと何にも書かれていないです」

「なんやねんそれ。質問しといてそれかいな。ほれでその質問がなんか関係あんの?」

「おおありです。このゲームをやっていると時々そう言う場面に出くわします。そして、ゲーム中での答えは”安打(ホームラン)と認められる”です」

「むちゃくちゃやな。ほんまはどないなっとるかよう知らへんけど」

「とりあえず、システムを。このゲームは高校野球のゲームで、プレイヤーは好きなチームを選んでプレイします」

「チーム?どんくらいあんの?どうせ有名なチームしかあらへんのとちゃうか?」

「いえ。当時(1991年)に全国の夏の大会に出場した高校だったら総てそろっています。まあこれは最近の甲子園シリーズやっている人ならそれほど驚くことではないんですが」

「ほんまかいな?全国ゆうたらすごい数になるで?あ、わかった。どうせおおかた名前だけ登録して、戦うたんびにあらかじめ用意されとった選手やら何やらのデータがとっかえひっかえランダムに出て来るっちゅうやっちゃろ」

「少し当たっていますが、違います。確かに選手の名前は限られていて、同姓の選手とよく試合することになったりします。でも、各高校のユニフォーム、所属選手の名前、初期能力、総て1つ1つ決められてあるんです。でも、変更は出来ません」

「すごいのやら余計なお世話なんやらわからへんなあ」

「赤いユニフォームに緑のアンダー、青の帽子みたいなどハデな高校もあれば、白ずくめのもあります。まあ総じて言えることは、全データはデタラメです」

「ふーん」

「大会を勝ち上がっていくモードと、練習試合モード、大会主催モードなんかがあります」

「まあとりあえずやって見よに」


2・・・ゲーム内容

「これが甲子園2のパッケージやな。なんか巨●の桑●と西●の清●とヤク●トの古●みたいなのがうつっとんのやけど」

「意味が無いですねえ。プロ野球ゲームとは関係無いはずなんですが」

「なあよう見てみい。この桑●、左手でボール投げとるで。にせもんとちゃうか。清●も左で打っとるし」

「にせもんなんでしょ。本物を使うと某鬼畜K波が何言うかわかったもんじゃないしね」

「ああ、あれは鬼畜やな。ってそやないやないか、だって’91年のデータ使ことる古いゲームやねんで?かまへんやろ」

「もう生産中止してるだろうから大丈夫ですよ。ネタですネタ」

「ほなプレイスタートさすで。カセットはえらいシンプルやな」

「なんか映画のスクリーンみたいなのが出てそこにいろいろ映るんです。でも気をつけないと、1度画面が黒くなって次の場面が出るんですが、その瞬間にフリーズして画面がいきなり止まることがありますよ」

「難儀やなあ。右上のほうにさり気に禁煙とか書いてあるのがええねえ」

「そのあと、くそ暑そうな甲子園のスタンドが現れて”甲子園。ツーッ!”と男の人が冷静にシャウトします

「まずは何からしよう?」

「とりあえずチームを作成してください。都道府県を選ぶと高校の名前がずらっと並んで出てくるのでそこから選んで」

「ほな大阪府でとりあえず・・・おお。ここでも権利やらいろいろうるさいんかなあ。見てみい、なんやねんLP学園って。宮上とか大近付とか、大関一とか・・高野連を恐れてんのやろか」

「なんか微妙な名前ばかりですよね」

「オレの通とった聖ヘッポコビッチ学園高校があらへんで」

「わかりやすいうそをつかないでください。・・・そうそう、沖縄のコザ高校なんかかわいそうですよ。なんせ”ザコ高校”ですから・・・」

「しゃあないな、LP学園で我慢や。ガス臭そうな学校やなあ。取り合えずメンバー表を見るで」

「そこではメンバーの能力をいろいろと弄くることが出来ますよ。名前と体格とポジションは無理ですが」

「なんやなんや、この”たこ”とか”ほし”とかゆう名前は。なんかうざうざやなあ、しかも能力は低いし”根性”とかゆうパラメータが0ときとる」

他の選手の体力やら守備力やらを奪えば上げられますよ。でも、最初は”根性”や”のり”は0でもいいです一番肝心なのは走力です」

「まあこんなもんやろ。登録したで」

「見事に根性が無くてのりの悪い盆暗少年野球チームの出来あがりですね。でも初期能力は高いです」

「昔から漫画では不良は何故か野球がうまかったりするから」

「取り敢えず新大会に出場させて見ましょう。試合で鍛える以外できませんから」

「PLってこんなにド派手なユニフォームやったか?」

「ここはLP学園ですよ」

(ここからプレイが始まるのですが対話式にしていると文章食うので特徴を箇条書きにしていきます)

・スタート前にサイレンが鳴って両チームの選手が敬礼。「おねがいします!」

・選手交代すると”がんばれよ”とか”がんばります”とか言う

・選手は走塁よりもアウトになってベンチに戻る時のほうが数倍足が速い

・コンピューターの野手は塁上にいるもの以外はすごく非協力的。ランナーが前を通ろうが、ボールがそばにこようが絶対に動かない

・コンピューターの外野手は超人的に足が速い。一番深い守備位置から内野フライまで取りにこようとする

・足の速さと遅さは両極端。センターゴロでアウトになったり、セカンドゴロでヒットになることもしばしば

・コンピューターは中継プレイを一切やらないため、肩が弱い外野手が投げた球がコロコロ1塁に転がりつくまでにランニングホームラン可能

・肩が弱い野手は1塁から3塁に投げるだけでもバウンドして転がってしまう球を投げる

・コンピューターはランナーの前の塁に球を投げる。その後は球を持って走ってくることしかやらない

・デッドボールを受けるとゴキゴキっと嫌な音がする選手は痛そうに体をかがめる

・ちょっとボールにカーブをかけると、キャッチャーは左右に大きく動いて球を大げさに取りに行く

・スローカーブを投げるとキャッチャーが画面外まで取りに行くことも

・投げ始めはヘロヘロ、バッター近くで急加速するボールや、右に曲がっていって突然左に進路を変える慣性の法則無視なボールが使える

突然選手の打率が10割になることがある

・3、2塁フォースアウトになっても、バッターが先に1塁に辿り着けば、ヒットになる。フライでも、捕球前に1塁に辿り着けばヒットに

・敵野手の肩が弱くて自分の走塁能力が高い選手ばかりが出塁した場合、内野ゴロでもランニングホームラン可能

・左投手が曲がりの大きいスライダーを投げていればコンピューターは三振かデッドボールしか出来なくなる(左右打者関係無く)

・ホームランを打つと画面が九分割されてそこにへんな劇画調の絵が何枚も挿入され、”ホームラン”の文字が右から左に流れる

・コンピューターの走塁は下手なので、盗塁しそうだったらキャッチャーを進塁する塁へ歩かせれば自分から突っ込んでアウトになりに来る

・わざと送球を遅らせたり誰もいない塁へ投げて球を遠ざけてやれば簡単にランナーを刺せる

・奈良の理天高校でプレイすると何故かチャンスの時の音楽がよそと違う

・甲子園に進むといつも同じ”K”と書かれたユニフォームのぬるっとした顔の人が宣誓を行う。後ろに並ぶ選手、プラカードの人は全員同じ顔をしている

・甲子園は凄まじく広く、ランニングホームランが山のように打てる。でも普通のホームランはまず打てない

・決勝近くになってくると敵外野手が凄まじいプレーを見せてくる。でも、相変わらず野手はアホで非協力的なやつばかり

・負けると選手の土集めのシーンが

・優勝するとたとえ左投手で勝っても右投手がガッツポーズしているシーンがリアルな絵で登場する

・その後キャッチャーと抱き合って控えの選手が何故か映って新聞(シンケイスポーツ)に載って終わり

・選手は何回甲子園に出場しても決して卒業しない。永遠に高校生のまま

「ざっとご紹介しただけでもこんな感じです。でもこの馬鹿馬鹿しさが填るんですよ」


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